先日、親戚の結婚式で八戸に行ってきました。
数年ぶりに会う従兄弟たち。
すっかり歳をとったおじいちゃんおばあちゃん。
相変わらずせっかちで、次々被せ気味に質問をしてくる父。
更年期で5キロ痩せたという母。
ラーメン屋でバイトしている妹。
母がぽつり。
ん?アウトレット商品???
写真を撮りまくっていた父が
え?なんばんみそ???
・・・・・
ウチのWEB、見てるんかーい!!!
HP見てるの?と尋ねたら、
母「うん。たまにね」
そうでしたか・・・
という話は置いておきまして。
そう、先日家族に会いましたら
そういえば、家に家族4人揃ってる時にあんなことしていたなーと、”ある儀式”のことを思い出しました。
”ある儀式”というのは、
【単純明快でありながらも日本の歴史的観点から見て究極とも呼べる奥義であり、尚且つ誰もが真剣になる勝負】
の事であるが、
簡単に言うと、
”じゃんけん”
そう”ある儀式”とはじゃんけんの事なのである。
では、一体じゃんけんをしてどうするのか。
「じゃーんけーんポーン!アハハ~勝った~アハハアハハ~~」
では終わらないうちのじゃんけん。
何せ真剣勝負ですから。
そんなに生温くはないのです。
真剣に勝負をする理由、それは、
【今日は誰が風呂掃除をするか】
これを決める為です。
いつも遅くまで働いている、家事は全部やっている、そんなことは関係なしに
この儀式は行われます。
この儀式が行われる条件としては
①家族揃って夕食を家で食べる
②夕食後、全員がリビングに居る
③となると大体週末
以上の条件が揃ったときに儀式は執り行われる。
じゃんけんのやり方にもルールがある
①「さいしょはグー」の前に、胸の位置で両手のこぶしをぐるぐるまわす
②しばらくぐるぐるまわしたのち、阿吽の呼吸で4人のうち誰かが「さいしょはグー!」の掛け声を出す
③一勝負ついたらまたぐるぐる、①②の繰り返し
④三回勝った人からあがり
そうつまり、最後まで三回勝てなかった者がその日の風呂掃除をすることになるのだ。
この勝負が、結構全員本気になる。
とりあえず白星がひとつついた者は「ヨッシャ―!!」と喜び
出遅れた者は「フッ。先には行かせないぜ」と言わんばかりに次の勝負には更に気合が入る。
あいこが連続で続いたり、誰かが逆転したりすると余計に勝負は熱くなる。
決してみんな、風呂掃除をしたくない訳ではない。
(かと言って超やりたいって訳でもない。ほら、ごはん食べたあとだし、みんな正直ゆっくりしたいでしょ?)
でも、このじゃんけんをするときは
地位も名誉も関係なく、
純粋に、公平に、”風呂掃除をする人”を決める。
ちなみにこの儀式のことを
”ぐるぐるじゃんけん”
と呼んでいる。
大体父がぐるぐるじゃんけんしようと言い出すのですが、
こういうのは大体言いだしっぺが負ける。
ここ一年くらい実家にゆっくり帰ることがなかったからか
ぼんやりと思い出したぐるぐるじゃんけんがとても懐かしく思えます。
なんなら久々にやりたい。
恐らく、次に帰省した時には私がぐるぐるじゃんけんしよ!って言うのだと思う。
そして、恐らく、私が負けるのでしょうね。